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2-3. 地方港ヒアリング結果

(1)日立港
港名:日立港
ヒアリング時期:平成8年10月
ヒアリング対象:港湾管理者(茨城県)、ターミナルオペレーター、代理店

 

1. 港湾概要
茨城県内4重要港湾の1つである。背後圏に電器メーカー等を抱える。

 

2. 就航航路・ポートセールス・航路誘致
北海道(昭和56年開設)、九州(昭和59年開設)、四国(昭和60年開設)への内貿コンテナ航路が就航している。
昭和61年に、初の外貿コンテナ航路として東南アジア航路(週1便)が開設された。同航路の運航はウイークリーサービスではあるものの、日本海側を回ってくるラウンドで、気象・海象の影響を受けやすいため、曜日設定はない。
ポートセールスは振興協会と茨城県が実施している。外貿コンテナ航路開設後も、航路の充実等を図るため、東南アジアに向けて3回のポートセールスを実施している。国内においては、県内の重要港湾4港に関するセミナー、戸別訪問等を全国的に実施している。
また、背後圏における東南アジア以外の貨物は京浜港で積卸ししている。

 

3. コンテナターミナルの運営
休日割増なしで、365日・フルタイムのサービスを実施している。CFS施設がある。
港湾運送事業者は1社体制なので、運営上の競合はない。
コンテナの積卸しは、当初ジブクレーンで対応していたが、能率が悪いため、平成3年にコンテナターミナルを整備し、ガントリーを1基設置した。現在の平均処理能力は約22本/hである。現在、ターミナルオペレーターの要望としては、故障時への対応を考慮してガントリーを2基に増設してほしいということである。
内貿で、プランニング等コンテナに関するノウハウを蓄積しており、外貿コンテナに関してもスムースな対応ができた。船社からの条件としてコンテナ取扱本数の下限は示されていないが、要望として最低100本は確保してほしいと言われている。航路開設当初は100本以下だったので、タグ料金を下げることで相殺した。

 

 

 

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